TAMA WORK編集統括の若林勇貴です。
前回の記事では、「応募が集まらないときに見直したいチェックポイントと、すぐに実行できる改善策」についてお話ししました。今回はもう一歩踏み込み、「企業文化の伝え方」に焦点を当てていきます。
「求人は出しているけど、なんだかうまく伝わっていない気がする」「“うちの会社らしさ”が応募者に届いていない」そんな声を中小企業の経営者の方からよく耳にします。
実は、求人広告だけでは伝えきれないのが「企業文化」。だからこそ、自社サイトや採用ページで“らしさ”を見せる工夫が必要です。
この記事では、企業文化を言葉だけでなく視覚や雰囲気で伝えるための具体的な方法をお伝えします。
1. 「企業文化」は“感じてもらう”もの

「アットホームな職場です」「風通しの良い社風です」
よくある言葉ですが、正直どこかで見たことがある表現ばかりではないでしょうか?
企業文化は、「言葉」よりも「体験」や「空気感」で感じてもらうものです。求人広告だけでは伝えきれない部分だからこそ、採用サイトやSNSなど、自社でコントロールできるメディアを活用して、しっかりと発信していきましょう。
2. 写真・動画・社員インタビューで伝える“空気感”

もっともわかりやすく、かつ強い説得力を持つのが「ビジュアル」です。
たとえば、
- 実際のオフィス風景
- 作業中の社員の様子
- ランチや歓談タイムの一コマ
こうした日常の瞬間を切り取った写真や動画は、どんな文字情報よりも“リアル”に伝わります。
スマホで撮った写真でもOK。自然体で、つくられていない雰囲気を意識すると、「この会社、なんかいいな」と感じてもらいやすくなります。
また、社員インタビューでは「何が楽しいか」「入社前と後で印象がどう変わったか」といったストーリーが有効です。原稿にするのが難しければ、動画やスライド形式でも◎。
3. 経営者や現場の“言葉”が持つ力
「社長の想い」や「現場の声」も、企業文化を伝えるうえで欠かせません。
とくに中小企業の場合、「どんな人が会社を動かしているのか」が見えると、応募者にとって大きな安心感につながります。
たとえば、
- 社長の“はじめのひとこと”動画
- メールや社内チャットで社員にかけたメッセージ
- 現場リーダーの「日々大事にしていること」
こうした“生の声”を、そのまま発信するだけで「この会社、いい雰囲気だな」という印象が伝わります。
4. 社内チャットやランチ風景など“日常”を切り取ろう
特別なコンテンツを用意しなくても、日常の一コマが最高の素材になります。
たとえば…
- 社内チャットでの雑談スレのスクショ(許可をとって)
- 月イチの社内イベントやお祝い風景
- オンライン朝礼でのひとこと
- 社員のデスク周り
「こういう人たちと一緒に働くのかも」とイメージできる情報は、求職者の不安を大きく和らげてくれます。
求人広告では伝えきれない、「人」や「空気感」を、ありのまま見せていきましょう。
まとめ:「一緒に働く自分」が想像できるかが鍵

企業文化を伝える目的は、「この会社、自分に合いそう」と思ってもらうこと。
抽象的な言葉ではなく、具体的な写真・動画・言葉で伝えることで、応募者は「働く自分」をリアルに想像できるようになります。
応募前の“カルチャーマッチ”を高めることは、応募数アップだけでなく、入社後のミスマッチ防止にもつながる大切なアプローチです。
「何を載せればいいかわからない」という方も、まずは社内の日常をスマホで撮ることから始めてみてください。そこから“らしさ”が自然とにじみ出てきます。
次回も、採用に役立つWebマーケティングの視点を、わかりやすくお届けしていきます。
中小企業の採用活動に、小さくても確かな変化を――
TAMA WORKは、そんな一歩を応援します。
TAMA WORKのご紹介
TAMA WORKでは、企業の想いを丁寧に引き出す取材付きの記事制作のほか、採用サイト制作や写真撮影・動画撮影のご相談も承っています。
「撮影のやり方がわからない」「どこをどう見せればいいの?」
そんなお悩みがある方こそ、ぜひ一度ご相談ください。
多摩エリアに根ざした採用支援を、私たちが一緒に考えていきます。
お問い合わせは、こちら
【本連載のアーカイブ】
#15「応募が集まらないときに見直したいチェックポイントと、すぐに実行できる改善策」
#14「採用サイトや求人ページで“写真・動画”を活かす具体的な方法」
#13「この会社で働きたい」と思ってもらうために必要な、採用広報における差別化の考え方
#12「採用メッセージのつくり方」
#11「採用サイトとは?中小企業にこそ必要な理由と作り方」
#10「採用サイトを成果につなげる!運用・改善の重要性と実践ステップ」
#9「採用ページの公開前に行うべきテスト」
#8「採用に強いコンテンツ計画の立て方」
#7「ユーザー体験(UX)を最優先に考えたサイト設計とデザイン」
#6「顧客ターゲットの設定」
#5「採用効率の向上と信頼感向上につながるWebサイトの目的・目標設定」
#4「ウェブサイト制作から運用までの全体像〈後編〉」
#3「ウェブサイト制作から運用までの全体像〈前編〉」
#2「ウェブサイトの必要性と成功のコツ」
#1「本連載について」