TAMA WORK 編集統括 若林勇貴の多摩エリア中小企業向け WEBマーケティング戦略と実行 #12

第2週の木曜日に発信  「採用メッセージのつくり方」

この会社の特徴

TAMA WORK 編集統括をしております若林勇貴と申します。

前回の記事では「中小企業が採用サイトで伝えるべき内容」について解説しました。

今回は、その根幹とも言える「採用メッセージのつくり方」について、じっくりとお伝えします。
「うちの会社って、何をアピールすればいいんだろう?」
「待遇や制度は平均的だし、特別なことはないんだけど…」

そんな悩みを持つ中小企業の方は少なくありません。ですが実は、“自社らしさ”を丁寧に言葉にすることこそが、他社との差別化になり、求職者の心に響く採用活動の第一歩なのです。


採用メッセージとは?なぜ今、重要なのか

採用メッセージとは、「どんな人と一緒に働きたいか」「この会社で働くと、どんな未来があるのか」といった“会社から求職者への想い”を、言葉にしたものです。

今の求職者は、求人票の条件だけでなく、「価値観」や「ビジョン」への共感を重視して会社を選びます。
だからこそ、「給料はいくら」「休日は何日」といった情報だけではなく、「この会社は何を目指しているのか?」「どんな仲間がいるのか?」を伝えるメッセージが必要になってきています。

「待遇」より「価値観」で選ばれる時代

特に若い世代の求職者は、「どんな環境で」「どんな人と」「どんな思いで」働けるかを重視する傾向があります。
給与や休日が多少良くても、自分の価値観とズレている会社には魅力を感じにくいのです。

たとえば——

  • 「家族との時間を大切にする文化がある」
  • 「社員が自分のアイデアを形にできる」
  • 「地域に根ざして、地元の人と一緒に働ける」

こうした“自社らしいエピソード”や“考え方”が、他のどんな条件よりも心に響くことがあります。

採用メッセージをつくる3ステップ

それでは、ステップを一つずつ整理していきましょう。

自社の魅力を“棚卸し”する

まずは、改めて自社のことを振り返ってみましょう。
「他社と違うところは?」「なぜ今の社員は働いてくれているのか?」——そんな問いを立ててみると、自社の“らしさ”が見えてきます。

以下のような観点から整理してみるとよいでしょう。

  • 会社の理念・ビジョン
  • 社内の雰囲気・人間関係
  • 社員の働く理由・やりがい
  • お客様からの評価や感謝の声

言語化する:どんな言葉で伝えるか?

棚卸しした内容を、「誰に」「何を」「どう伝えるか」を意識して言葉にしていきます。
このときに意識したいのは、“専門用語を避ける”ことと、“自分の言葉で語る”こと。

例:
×「社員エンゲージメントを高める働き方改革」
○「一人ひとりが、自分らしく働ける環境をつくっています」

表現する:誰の声で、どんな形で届けるか?

採用メッセージは、「社長の言葉」や「現場社員の声」といった“リアルな語り”があるほど、信頼感や共感度が高まります。

メッセージを形にする手段としては:

  • 採用サイト内の代表メッセージ
  • 社員インタビュー記事
  • SNSや動画での紹介
  • 求人票の冒頭の一文 など

社長の言葉・社員の声が響く理由

求職者にとって、企業は“中の様子が見えにくい存在”です。
そんな中で、経営者や社員の“生の声”があることで、「人の顔が見える会社」として親近感が湧きます。

たとえば、採用サイトにある社長の挨拶が、マニュアルのような形式文ではなく、自分の言葉で「なぜこの事業を始めたか」「どんな仲間を求めているか」を語っていると、それだけで会社の“本気度”が伝わります。

採用サイトや求人票への活かし方

言葉にしたメッセージは、さまざまな採用チャネルで活用できます。

  • 採用サイト:トップページや代表メッセージに掲載
  • 求人票:冒頭に、価値観や働き方に関する一文を加える
  • SNS投稿:現場社員のコメントやエピソードと共に発信
  • 会社説明会資料:理念や行動指針として紹介

重要なのは、一貫性をもって“らしさ”を伝え続けることです。

まとめ:言葉にすることで、共感する仲間と出会える

採用活動において、「うちの会社って何を伝えればいいか分からない…」という悩みはとても自然なものです。

でも、だからこそ一度立ち止まって、“自社らしさ”を見つめ直すことが、未来の仲間との出会いに繋がります。

「自分たちは、こんな想いで仕事をしている」
「こんな人と一緒に働きたい」

——その一言が、誰かの心に届き、動かすかもしれません。TAMA WORKでは、言葉に悩む中小企業の皆さまを全力でサポートしています。
求職者の共感を生む“採用メッセージ”を、ぜひ私たちと一緒に考えてみませんか?


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