「携わる全ての人をFANに」、そして「ここで働きたい」と思われる会社を創りたい―。建設業を営む株式会社テクノアップ・ライズは、2024年に当時役員だった3名が自社を買収して独立するMBOを実施。現在、代表取締役の北島隼人さんと副社長の北原崇さんを中心に、キャリアアップを含めた働きやすい環境づくりに力を入れ、さらなる会社の発展を目指しています。
企業情報:株式会社テクノアップ・ライズ
事業概要:建設業
住 所:東京都あきる野市秋川6-17-13グランディールテクノビル
代表取締役:北島 隼人
あきる野市を拠点にした成長し続ける建設会社
多摩川の清流「秋川渓谷」が流れる、緑豊かなあきる野市に本社を構えるテクノアップ・ライズは、建物の解体や、建築基礎、外構工事、不動産事業などを行う建設会社です。
2004年の設立から着実に売り上げを伸ばし、社員数40名以上の会社に成長しました。
仕事内容は、建物の基礎・外構工事を担当する現場作業のほか、その工程、品質、原価、安全などを管理する施工管理や、お庭など建物の外側の美しさと機能性を提案するエクステリアコーディネート、それぞれの事業とお客さまをつなぎ信頼関係を築く営業職など、多岐にわたります。
依頼案件は年間300件以上。大規模な案件から緻密さが求められる高難度な仕事、小さな修繕まで、すべての仕事を丁寧に積み重ねてきたことで、現在、ほとんどが既存のお客さまだといいます。
「時代の変化とともに新築需要は減り、競合他社との価格や機能競争が激化している中、弊社は幸い、多くのお客さまに支えられています」
こう話すのは、代表取締役の北島隼人さんです。
テクノアップ・ライズは、2024年に当時役員だった3名が自社を買収して独立するMBOを実施し、会社の在り方をも変える新体制をスタート。このタイミングで北島さんが代表取締役となり、「携わる全ての人をFANに」という経営理念を掲げました。 この理念には北島さんの思いが詰まっています。
「たくさんの人の笑顔と幸せを共有」するために

北島さんは学生時代のアルバイトや大手電機メーカー勤務時代の副業として、テクノアップ・ライズの現場職人として働いていた経験や、縁が重なり2007年に入社。
元気でポジティブな性格を見込まれ、営業を担当することに。元請け会社などの社長とのお付き合いが増えていくと、「君は将来どうしたいの?」と、よく聞かれたそうです。
「人よりたくさん笑って、いろんな人を幸せにしたい」と答えるたび、決まって「甘い」と返ってきたといいます。本当に実現できないのか……と考えつつも、忙しい日々に追われ、時間はどんどん過ぎていきました。そして転機が訪れます。
「他界した父が遺した手紙に、『縛られずに自分を生きてほしい』という言葉があり、改めて自分を見つめ直しました。そこで浮かんだのが、『人よりたくさん笑っていたい』『いろんな人と笑っていたい』『いろんな人を幸せにしたい』という思いでした」
この思いを実現するために、人はどんなときに悩み、苦しむのかを考えたところ、「他人に嫌われたとき」「周りが敵になったとき」という答えが出たといいます。
「会社も同じですよね。お客さま、元請けさま、社員やその家族から嫌われ、敵になってしまったら、倒れることもあり得る。だからこそ、“携わる全ての人をFANに”してしまおう。これができれば、たくさんの人の笑顔と幸せを共有できると考えました」
北島さんとともに新体制を構築し、主に経営戦略を担う副社長の北原崇さんもテクノアップ・ライズの“FAN”のひとり。二人は前社長のもとで長年ツートップとして活躍し、苦難を乗り越えてきた仲でもあります。

「昔ながらの建設業の働き方をどうにか変えられないかと、夜な夜な語り合っていました。当時は、現状打破という目の前のことだけでしたが、いまでは会社の未来を見据えた話をしている。少し不思議な感じもあります」と北原さんは笑顔で答えます。
一方の北島さんも、「すでに同じビジョンを共有できているので、北原副社長の提案はどんどん取り入れています」と全幅の信頼を置いています。
では、そんな2人がどんな“改革”を行ったのでしょうか。
心に描き続けた理想をカタチにした“働きやすさ改革”

建設業は、私たちの暮らしになくてはならない住環境やインフラを整える大事な仕事ですが、「きつい」「汚い」「危険」という「3K」のイメージを抱く人も少なくありません。また現場では「手に職をつければ一生もの」「稼げる仕事」などの思いから、厳しい親方の下でたくさんの汗水を流して仕事を覚えるといった、熱い人間関係が当たり前という環境もありました。
ところが近年の建設現場では、安全管理が厳格になったことに加え、ものづくりの本質を保ちながら、教え方やコミュニケーションの質が向上しているといいます。
さらにテクノアップ・ライズでは、会社としても働きやすい環境づくりを整えました。
その一環として、まずは「お金の使い道」を再定義。報酬体系を抜本的に見直し、役員報酬などのコストを従業員に還元できる仕組みを構築しました。
これにより、退職金制度の導入や、全社員を対象としたがん保険・工事保険への加入、資格取得費用の全額補助のほか、昇給制度の見直しも行ない、安心して長く働ける会社へ。
リモートワークの導入や残業時間の圧縮、健康経営も推進しています。
また、従業員一人ひとりが目的をもって技術を磨き、仕事に集中できるよう組織図も刷新。各部署に責任者を配置し、権限や経費枠を定めるなど明確な組織構造を作り上げることで、現場が主体的に動ける土壌を整えました。
「かつて自分たちが感じていた『こうあるべきだ』という理想の実現でもあり、従業員のモチベーションが上がることで、会社の可能性がより広がるのではないかと考えます」と北島さんは語ります。

現職もOBも適材適所を見出して、長く働ける環境へ
それぞれの従業員が仕事をまっとうできるよう、適正を見極めることも大切です。
「建設現場には、高度な技術や統率力が求められる一方で、事務的な数字管理を苦手とする人もいます。この場合、数字に強い人が管理を担い、現場に強い人は施工に集中すればいい。本人の働きやすさは劇的に向上しますし、さらなる技術習得や成長への意欲にもつながります」と北原さんは話します。
入社後は相談のうえ、資格や経験、希望を考慮して、一定期間であれば複数の職種体験も可能。未経験者でもイチから仕事や技術を学べるため、自分に合った仕事を見つけられるのも特徴です。
独立支援制度もあり、各地の建設現場では“OB”も多く活躍しています。そんな歴代OBが年齢を重ねて現場を退く際には、次なるキャリア展開として同社を使ってほしいと、北島さんが構想を教えてくれました。
「弊社に再入社していただき、これまで培われた知識や技術を、若い世代へ伝えてもらうという『技術継承』をしていきたいです。ベテランの方たちにとっても、会社にとってもメリットがある『Win-Win』の関係であり、『プラスの絆』による広がりを目指します」
変革の時期を迎えているからこそ、新しい組織のあり方を追求しているといいます。
求めるのは、会社がさらに活気づくような「元気」のある人材
テクノアップ・ライズは、不動産業への本格進出や、AIを使ったクラウドシステムの構築などを担うIT事業部の新設を予定。リスクヘッジや会社の活性化、従業員のキャリアアップの幅を広げるため、今後は建設業を柱にしながら、異なる業種の事業展開も視野に入れているといいます。
そこで求めるのは、広い視野をもって「やってみたい!」と提案できるような人材です。
北島社長は、「いいなと思ったら、新しいことでもスピード感をもってスタートできるような会社でありたい。不断の前進を続けるという思いを大切にしています」と話します。
コミュニケーションの基本である、元気な挨拶も大切にしています。
「誰かの元気な挨拶によって、周囲の温度がグッと上がる瞬間がありますよね。元気と素直さは人を“FAN”にしてしまうエネルギーがあります。また、仕事や技術は時間とともに身につきますが、志や前向きな姿勢は、その人が本来持っているもの。自分の成長を望み、変化をチャンスに変えていける。そんなポジティブな力を待っています」
●現場管理/監督
技術、人間関係、予算、時間を考慮して建設現場をおさめられることを重要視しています。経験を活かして成長につながるような仕事をお任せしたいです。
●現場作業員
多様な現場経験が積めるため、将来独立を考えている方、見習いから始めたいという方も大歓迎です。「経験や技術を活かしてもっと稼ぎたい」という思いにも応えられます。
●エクステリアコーディネーター
住まいの外観やお庭での過ごし方など生活に寄り添った提案で、お客さまの笑顔を創り出していただきたいです。専門知識は入社後に学べます。
一緒に“FAN”を増やしていきましょう!
テクノアップ・ライズは、地元・あきる野市のミニバスケットボールチームや若手プロゴルファーへのスポーツ支援も行っています。
「これもひとつの“FAN”活動。今後も社会や地域の人たちに還元していきたいですし、障がいを持つ子どもたちと一緒に農園をやりたいという夢もあります」と北島社長。
さまざまなかたちで社会に貢献していくためにも、「会社を大きくしたい」と続けます。
「何かの役に立ちたくても、ボランティアをするにも、資金は必要不可欠です。建設業を大事にしながらも、新しいことへの挑戦を続けることで会社を活性化させていきたいです」
一緒に、たくさんの“FAN”を増やしていきませんか?

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