小平の閑静な住宅街に社会福祉法人七日会が運営する「特別養護老人ホーム さくら野杜(特養)」、「さくら野杜(ショートステイ)」、「さくら野杜デイサービス(認知症対応型)」の3つの施設があります。今回お話を伺ったのは、施設長の堀口学さん。介護職員からケアマネージャーになり、施設長へ就任しました。さくら野杜は一体どんな施設なのでしょうか。
企業情報: 社会福祉法人七日会 特別養護老人ホーム さくら野杜
事業概要:介護職
住 所:小平市
施 設 長:堀口 学
社会福祉法人七日会「さくら野杜」
社会福祉法人七日会は平成8年2月に認可され、その翌年、平成9年から東京都青梅市を筆頭に次々と介護老人福祉施設をオープンしました。現在は東京都だけでなく、宮城県、福岡県と全国に13施設を展開しています。
平成17年4月に開設した特別養護老人ホームさくら野杜は入居者90名、ショートステイ8名、デイサービス12名の受け入れ体制が整えられたユニット型の施設です。
近隣住民の方々を中心に、介護保険サービスを利用する高齢者の方々が入居や通所を目的に利用しています。
簡単にさくら野杜の施設の特徴と仕事内容を紹介します。
・特別養護老人ホーム さくら野杜
入居者は要介護認定で「要介護3」以上の高齢者が暮らす施設。常時介護を必要とし、在宅での生活が困難な場合に入居が可能。24時間対応のため、介護職員は看取りまでを行い最期を見送るケースが多い。
・短期入所施設 さくら野杜 (ショートステイ)
在宅で暮らす要介護認定を受けた高齢者が数日から1週間程度短期入居する施設。一緒に暮らしている家族のリフレッシュ期間ともなり、休息の目的として利用することが可能。介護職員は日常生活上の必要な支援を提供する。
・さくら野杜デイサービスセンター
一般的なデイサービスとは違い、認知症型対応のデイサービス。脳血管疾患やアルツハイマー病等により記憶障害の低下する利用者に対して、身体介護やレクリエーションを行う。自宅までの送迎があり、朝から夕方までのサービスを提供する。
どの施設でも、主に利用者の食事や入浴、排泄等の身体介護を行います。また、散歩、音楽や体操などのレクリエーションを実施。さくら野杜では個別機能訓練があるため、日々のリハビリが充実しています。
介護職員は施設内各階、フロアーごとに配置。職員同士で1年を通して課題を上げて、同じ目標に取り組んでいるとか。
例えば「水分補給の促しについて」、「睡眠の質を向上させるための対策」「誤嚥(ごえん)防止」など、利用者の健康管理はどれも重要な課題です。介護職員が業務の中で頭を抱えるような問題に対して、一人で悩まず全員でできる取り組みを考えます。
職員の多くは介護福祉士として勤務し、未経験者でも3年で介護福祉士に必要な実務経験を取得でき、5年で介護支援専門員の受験資格を得られます。
最近では海外からの外国人介護士を積極的に採用し、ベトナム、モンゴル、ネパールとさまざまな国の介護士が働いています。今後さらに高齢化社会や人口減少が進むと、ますます海外の人手が必要となっていくことでしょう。
世間では「きつい・汚い・危険」の3Kと呼ばれる介護職。一体介護士の魅力はどこにあるのか、堀口さんに伺いました。
介護現場で働く魅力とは
平成9年に社会福祉法人 七日会に入職した堀口さん。福祉の専門学校を卒業後、介護士として採用されました。当時、七日会で第一号目になる青梅市の特別養護老人ホーム「杜の園」の立ち上げに尽力した一人です。
堀口さんはご両親も介護士であり、子どもの頃から家族が勤める近所の老人ホームへ遊びに行っていたとか。大人になって、介護職を選択したのは自然な流れだったそうです。
堀口さんは介護職を「ありがとう」と呼ばれる素敵な仕事と話して下さいました。
「介護現場では、利用者さんに誠意を持って支援することで、お互いが笑顔になれる瞬間が介護現場にはたくさんあります。私も介護士として現場で働いていた時には、利用者さんから『あなたじゃなきゃだめなのよ』と好いていただき、優しく接してもらいました」
入職から現場に8年立ち、介護のプロフェッショナルを目指し、技術を積み上げてきました。
2000年介護保険法が施行され、利用者が終の住処として暮らした施設では、介護職員が最期までを看取るようになる施設が多くなりました。
今まで一緒に苦楽を共にしてきた利用者が亡くなり、その瞬間を立ち合う経験は若かりし頃の堀口さんにはとても衝撃的だったそうです。当初はとても不思議な気持ちになったと振り返っていました。
その後は介護支援専門員(ケアマネージャー)に昇格し、現場を離れて、入居者の健康管理や介護サービスの給付計画を作成、家族対応を中心にした業務に取り組みます。
やがて、さくら野杜で施設長に就任し青梅から小平へ移動。堀口さん自らの経験を基に「利用者の安全・笑顔・信頼を大切にします」を施設理念に掲げました。
「私たちはいつも歩行の際には転倒しないように見守り、食事は誤嚥しないで食べてもらうことや、おむつ交換もスムーズにできるよう気を配る部分は数知れず。ですが、最も大事なことは1日でも長く、利用者様が元気に笑顔で過ごされることです」
親子で七日会の職員に
取材時に驚いたのがなんと、堀口さんの息子さんも同じ法人で働いているとのこと。働く施設は違いますが、親子2世代で同じ職場に勤めることは珍しいかもしれません。さらに、息子さんがご友人にも声をかけ、実際にさくら野杜の正職員になったそうです。
七日会に思いれがある堀口親子ですが、確かに入職したくなるメリットがいくつもありました。
まず、未経験者には入職後に介護基礎研修を受けられ、3ヶ月間はO J Tが指導するため、わからないことは質問しやすい環境です。
夜勤の際には「眠りスキャン」という介護機器を導入。ベッドの下に設置するセンサーを頼りに、利用者の睡眠状態や起き上がり、臨床時をセンサーが知らせ、介護職員が持ち歩いている端末機器やパソコンに画像が送られてきます。
従来は全居室を時間ごとに覗き、確認するのが当たり前でしたが、職員の負担軽減を考えての対策は嬉しいかぎりです。
さらに、正職員には寮が用意され、月々の利用料も魅力的。自己負担が単身寮7,000円、世帯寮25,000円で生活することができるのも入職の決め手になるでしょう。
また、働く上で気をつけたいのは介護職員の健康。忙しさにかまけて、ついつい自分たちの体調面がおろそかになることも。七日会では、三大疾病、養老保健費用も負担され、いざという時の安心に繋がります。
若手に期待、生活相談員として活躍
では、現在さくら野杜で働く介護職員さんはどんな方たちなのか伺いました。
「職員のみなさんは面倒見がいい人が多く、職員同士でチームワークを大切にしている印象です。実は最近になって、管理者の移動などで施設の体制が変わったので、ここでまた新たな職員を募集し、新しい風を吹かせてほしいと思っています」
コロナ禍も落ち着き、以前のような家族と利用者の面会もできるようになったさくら野杜。堀口さんの理想は一緒に面白い企画や提案をして、施設を今以上に盛り上げてくれるような人に入ってもらえたらとのこと。
現在はフロアごとに、利用者の希望を聞いて、焼肉パーティーやお好み焼き、天ぷらなどおいしいものを食べてワクワクしてもらえるような企画も行っているそうです。
施設内で印象に残る介護職員はと尋ねると、堀口さんが通った専門学校の後輩にあたる20代の男性職員について語ってくださいました。
「現在、2名の生活相談員がいてそのうちの一人は私の後輩になります。入職して3年後にユニットリーダーになり、5年目には生活相談員です。もともと現場で働いていたので、職員同士の連携も問題なく、周囲に頼られる存在になりました」
生活相談員とは利用者や家族の相談窓口として、入居希望の面接や入居後の相談に乗るなど、一番の理解者になる大切なポジションです。施設で働く介護士、ケアマネージャー、看護師、栄養士などと連携を取りながら課題解決を行います。
「彼の役割は大きいですが、面会に来たご家族に自然と笑顔で日々の様子をわかりやすく伝え、丁寧に説明している姿を見て感心しました。現場でトラブルが起きても、全体を把握しているのですぐに状況を理解し、冷静に判断しています」
さくら野杜は、正社員だった職員が、定年を迎えても非常勤として続けるほど長く働けたくなるような職場です。
採用は福祉系専門学校から入職するケースも少なくありませんが、もちろん未経験者、転職者も大歓迎。介護職は、介護技術以外にも自分の好きなことや長所を活かせるチャンスがいくつもあります。
ぜひ、さくら野杜で「あなたに会えてよかった」と思われるような介護士になりませんか。
ご応募お待ちしています。