時勢を読んで変化し続けてきた自動車整備会社。月100台超の輸入車の車検・メンテナンスを行う「さくらアネックス」がメカニックと営業職を募集

輸入車の整備や車検切れ対応など、お客様のニーズに合わせて事業の幅を広げてきた株式会社さくらアネックス。有名芸能人をはじめ顧客からも長年支持されており、町工場が衰退する中でも業績を伸ばしてきました。なぜ攻めの姿勢を続けてこられたのか、代表の江野上孝一さんに伺いました。

この会社の特徴

●車好きが輝ける職場 ●輸入車に強いメカニックになれる ●挑戦や成長を応援する社風 ●通勤用軽自動車・工具を会社負担 ●仕事が絶えない安定経営 

株式会社さくらアネックス

地域:昭島市

(記者:秋元 沙織)

輸入車の整備や車検切れ対応など、お客様のニーズに合わせて事業の幅を広げてきた株式会社さくらアネックス。有名芸能人をはじめ顧客からも長年支持されており、町工場が衰退する中でも業績を伸ばしてきました。なぜ攻めの姿勢を続けてこられたのか、代表の江野上孝一さんに伺いました。

企業情報: 株式会社さくらアネックス
事業概要:一般整備・修理、車検・定期点検、中古車販売、自動車保険、買取、廃車
住  所:昭島市
代表取締役:江野上 孝一

目次

社員10人で毎月100台超を担当。リピーターに支持されるワケ

輸入車専門の自動車整備工場として、車検サービスやメンテナンスを中心に行うさくらアネックス。ドイツのBMW、フランスのプジョー、イタリアのフェラーリなど、誰もが知る有名高級車を中心にこれまで5万台の車と向き合ってきました。毎月対応する車は100台を超え、営業のスケジュールは常にぎっしり埋まっています。顧客の中には、長いお付き合いの有名芸能人もいるのだとか。

代表を務める江野上孝一さんは関西出身で、社員からは「賑やかな人」と言われるカラッとした性格です。トヨタグループでメカニックやフロント営業職として8年間働き、当時勢いのあった中古車販売会社に転職。十分なキャリアを積み「自分でもやっていける」と感じて、2002年に東京でさくらアネックスを創業しました。社名に「さくら」を入れたのは、創業月の3月にちなんだもの。平仮名三文字なら覚えてもらいやすいからと、「さくら車検」で商標登録も行っています。

そんなさくらアネックスの経営理念は「お客様に安心と感動を与え、求められる存在へ」。お客さまのためになることは何かを常に考え、一つひとつ実行してきました。創業当時から洗車サービスを行うなど、1ランク上を目指した対応を心掛けてきました。また独自の海外ネットワークを持っているため、他社では断られた輸入車も対応できるという強みがあります。

「うちは、お客さまのご自宅や職場まで無料で出張する『出張引き取り納車』を行っていることが最大の特徴です。出張エリアは都心6割、三多摩地域4割ですが、忙しくされているお客さまが多いので、集車に伺うと大変喜ばれます。お客様の大切な愛車を任せていただける存在になるために、とにかくお客様に喜ばれることを考えてやってきました」。

高価な輸入車対応、ネット集客…。お客様に喜ばれることを第一に

さくらアネックスの創業当初は、中古車ブーム。事業は拡大していましたが、競合他社が続々と参入してきていました。そこで江野上さんは、2つの方針を決めます。

1つ目は、車検切れに対応すること。車検の有効期限を過ぎた車は、法令で公道の走行が禁止されています。公道を走るためには仮ナンバーを発行する、もしくは車検取得のためにレッカー車手配が必要になるなど、通常の車検よりも手続きが増えます。

2つ目は、輸入車専門店への転換。旧車や輸入車は国産車と比べて部品手配が難しく高額であることから、整備業界では敬遠されがちでした。手間がかかるため他社があまり受けたがらない仕事に挑戦した背景について、江野上さんはこう語ります。

「差別化を図るために、あえて他社が不得意とする分野をやろうと決めました。特に小さな整備工場は、車検の切れた車や1000万円台の輸入車なんて何かあったらと思うと怖くて引き受けたがらない。だからこそしっかり勉強して引き受けようと思いました」。

自社の強みである『出張引き取り納車』はこの時に生まれたアイデアです。「他社に断られて困っていたけれど、さくら車検に頼んだら何とかしてくれた」と、何人ものお客様から感謝されました。過去には会社の社長がその対応に感動し、1台から5台に一気に契約が増えた経験もあるそうです。

さらに、まだインターネット広告が一般的でなかった2000年代に、江野上さんはネット集客を始めます。インターネット上に広告を掲載することで、新規の問い合わせを増やしていきました。

「当時は近隣エリアにチラシを配布して、地道に集客する時代。私たちの業界は宣伝しないと誰も来てくれないので、広告には力を入れました。どうやったら集客を増やせるか考えてネット広告を出稿したところ、あちこちから依頼がくるようになりました」。

もちろん好調なときばかりではありません。利益重視の見積書を出してお客様が離れていったことや、従業員の不祥事により大きな営業損失が出たこともあったそうです。コロナ禍には従業員がコロナに感染し、全ての事業を止めざるを得なくなって途方に暮れたことも。しかしどんな困難な局面でも、江野上さんは持前の「トライ&エラー」精神を持ち、ピンチをチャンスに転じて乗り切ってきました。

「長年やっていれば、色々なことがあります。従業員の不祥事があった時はショックでしたが、それを機に銀行振込とクレジットカード決済のキャッシュレス方式に切り替えて、リスク防止だけでなくお客さまの利便性向上につなげました。もらい事故でお客様の愛車を廃車にしてしまった際には、すぐに同じ車を用意してお詫びしたことで、かえって信頼してもらえました」。

さくらアネックスが顧客から支持されているのは、江野上さんを始めとする社員が一つひとつのことにきちんと向き合ってきたからに他なりません。即断即決で悩まず、行動に移す。分からないことは勉強して解決策を調べる。自分にできないことは専門家に頼る。自分の力を過信せず、謙虚な気持ちでお客様と向き合う。グーグルマップ評価4.8という高評価は、一人ひとりのお客様と向き合ってきた誠実さの証なのです。

「社員の力を信じる」 自主性に委ねる職場環境

現在、さくらアネックスの従業員は長年働くベテラン勢が中心となっています。仕事が忙しいため、従業員から「もっと人手が欲しいです!」という声が上がり、今回の募集に至りました。特に欲しい職種は、メカニックと営業職。福利厚生について尋ねると、整備工場ならではの回答が返ってきました。

「ドライバー1万円、スパナ3万円など、外車専用工具や特殊工具は高額なので、仕事道具は全て会社負担で購入しています。会社としては先行投資の感覚で、『いかに早く回収できるか』だけを考えています」。

同社では工具だけで約4000万円分の取り扱いがあり、一軒家を購入できるほど選りすぐりの工具を取り扱っています。従業員の希望で購入する工具も多く、メカニックスキルは確実に付けることができます。

少数精鋭の会社なため、社員を信じて任せる範囲が広いのも特徴です。例えば勤続11年目の店長には「損しない」という条件のもと価格決定権を委ねていますが、2025年4月の予算達成率は120%。前職である高級飲食店での接遇経験を活かしたコミュニケーション力は、お客様からお褒めの言葉をいただくことも多いそうです。

メカニックでは集中した作業が求められるため、各自の手が空いたタイミングで自由に休憩を取得できるようにしています。

「嫌がらせやパワハラとは無縁で、チームワークや助け合いの雰囲気があります。少人数なので派閥もありません。今は仕事が忙しすぎてみんなでなかなか集まる時間が作れないのですが、過去にはハワイに慰安旅行に行ったこともあります」。

求める人材は「車好き」 で、我慢強く、素直な人と働きたい。

「さくら車検では、毎日違った車に出会えることが最大の魅力です。種類も高級輸入車から年代物のヴィンテージカー、一点ものなど幅広い。もちろん最新技術やメーカーごとの特徴など知識をアップデートしていく必要がありますが、車好きにはたまらない環境だと思います」。

ディーラーの取り扱う車種は限定的ですが、さくらアネックスではさまざまなメーカーや国の車を取り扱うため、働き続けると自然と車への知識が増え、メカニックスキルも向上するのだとか。

だからこそ、「車好き」である人に入社してほしいと江野上さんは強調します。江野上さん自身も車が好きなことから自動車業界に飛び込みましたが、好きなことなら勉強も楽しんで取り組めるため、自然と知識が付いていきました。「運転好きな人はもちろん、輸入車を見ることが好きな人も大歓迎」と語ります。社員には通勤用の軽自動車を貸与しているため近隣地域から通勤する人が多く、満員電車とは無縁で通いやすい点も魅力です。

また、江野上さんは同業他社が廃業するケースもたくさん見てきました。江野上さん曰く、廃業する会社には「古い考えに固執する」「リスクを負わない」という共通点があったとのこと。だからこそさくらアネックスでは真逆の攻めの姿勢を取り、今日まで走り続けてきました。

「自主的に新しいことにどんどんチャレンジできる人がいいですね。うちではミスや失敗を責めません。失敗は挑戦しなければ起こらないですし、『失敗した』という経験も学びになると考えるからです。我慢強く、お客さまの指摘に対して素直に『はい』と言える人が活躍できると思います」。

次なる目標はFC展開。自社が得た知識をさらに広めていきたい

創業時から先見の明を持ち、攻めの姿勢を貫いてきた江野上さん。輸入車専門の認証工場としてネット集客に成功し、女性顧客4割、新規と顧客比率も5対5と良いバランスを保ってきました。今後の目標について伺ったところ、次なる目標も「挑戦」でした。

「地域密着型で営んできた小規模な整備工場は集客に悩んでいるところが多く、『なぜこの規模の会社でこんなに顧客がいるのか』とよく驚かれます。次は『知識』を売っていきたい。集客のノウハウをもっと広めていき、さらに事業を拡大していきたいです」。

募集要項

企業名株式会社さくらアネックス
地域昭島市
募集職種自動車整備士・営業
業務内容お預かりした車の整備
応募条件・歓迎スキル2級整備士 普通自動車免許
求める人物像「車好き」 で、我慢強く、素直な人
雇用形態正社員
給与300,000円~350,000円
待遇・福利厚生社会保険・厚生年金・雇用保険・通勤用軽自動車および工具の貸与
勤務地・最寄駅東京都昭島市宮沢町3丁目8番2号 ※車通勤可
勤務時間9:00~19:30(内、休憩時間1時間30分)
選考の流れ❶下記の応募フォームより必要事項を入力・送信 →❷面接
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