学校法人岸野学園 キッズアカデミー・るの幼稚園は、「ダブルメジャー(文武両道)」を掲げ、学習や体育の授業などを通して子どもたちの自立心を育む教育を行っています。リニューアルオープンに伴い幼稚園の先生(幼稚園教諭・保育士)を募集しています。職場の人間関係もゼロからのスタート。本園の教育方針や運営方法などについて、経営に携わる武田さんに語っていただきました。
企業情報:学校法人岸野学園 キッズアカデミー・るの幼稚園(仮称)
事業概要:幼稚園
住 所:あきる野市
ダブルメジャー(文武両道)で子どもの自立心を育む


※画像はイメージです
2026年4月にリニューアルオープン予定の(仮称)キッズアカデミー・るの幼稚園。満3〜5歳の子どもたちの幼児教育・保育を担います。
園の名前の「るの」はあきる野市の通称で、親しみをもって呼んでもらえるように名付けられました。また「キッズアカデミー」と称する幼稚園は全国的に珍しく、武田さんは「私たちは今までの幼稚園にない取り組みを行っていくので、名前にも少し斬新さを出しました」と語ります。
(仮称)キッズアカデミー・るの幼稚園の特徴は、「ダブルメジャー(文武両道)」を掲げ、小学校進学を見据えた教育を行い、学習や体育の授業などを通して子どもたちの自立心を育むことです。この教育を受けた子どもたちは小学校入学後に他の子どもたちよりも一歩リードすることができ、心の余裕を持てて、自ら考えて行動できるようになると言います。例えば、毎朝の体育のカリキュラム「体育ローテーション」や逆立ちや跳び箱などのプログラム、漢字の入った絵本の音読など、他の幼稚園では行われない教育を通して子どもの成長を促します。
「子どもたちは、大人たちが考えている以上にできることが多いのです。可能性に蓋をせずに、どんどん引き伸ばしてあげるのが我々の使命です。また、子どもたちができることが増えると、親御さんが褒める機会も増えていくでしょう。褒めることは子どもたちの心の栄養になるので、そのような機会を提供していきたいです」。
武田さんが自立心を育むことを最優先するのは、幼児教育の課題感を感じているから。遊び中心の保育が施されると、どうしても子どもに過剰な甘えが生まれます。すると、本来できることにもチャレンジしなくなり、子どもの可能性を狭めてしまうのだとか。
園内では「自分のカバンは自分で持つ(親が持たない)」「抱っこはしない」とルールを定める予定です。カバンは親のものではなく子どもの持ち物だから子どもが持つ、自分の足があるのだから自分の足で歩く。そんなルールからも「子どもたちの自立心を育みたい」という本気の姿勢が感じ取れます。
STEAM教育で問題解決能力を養い、成功体験を積み重ねていく

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武田さんは「子どもたちの潜在能力を引き出すように心がけたい」と語ります。その思いを実現するために、リニューアルオープンに伴い「STEAM(スティーム)教育」を取り入れる予定です。「STEAM教育」は、科学(Science)、技術(Technology)、工学(Engineering)、芸術・リベラルアーツ(Arts)、数学(Mathematics)の頭文字を取ったもの。5つの分野を統合的に学び、実社会での問題発見や解決に生かすのが目的です。
「STEAM教育」は目標達成のために物事を論理的に順序立てて考え、効率的に問題解決する力である「プログラミング思考」を育みます。まずは与えられた課題を解決する思考力を鍛え、その後に自ら課題を設定し解決していく力を身につけていきます。この思考は、子どもたちの人生のあらゆる場面で活きてくるでしょう。
「私は塾の運営に20年近く関わっているのですが、この『STEAM教育』を取り入れて効果を実感しています。自分が設定した目標に向けてトライ&エラーを繰り返し、成功体験を積み重ねていく。子どもたちには幼稚園のときから、幅広い学びのフィールドを体験をしてもらいたいので『STEAM教育』を取り入れようと思いました」。
「STEAM教育」は西欧諸国を中心に普及している一方で、日本ではまだまだ普及していません。「STEAM教育」は世界標準の教育とも言えます。
(仮称)キッズアカデミー・るの幼稚園では自身の塾で「STEAM教育」を行っている武田さんを筆頭に、必要に応じてタブレット端末や専用のコンテンツを活用したり、外部講師を招いたりして、対応していく予定です。
仕事のやりがいは、何よりも子どもたちの成長を感じられること

武田さんは20年近く学習塾の経営に携わり、本園の教育方針に共感を覚え、(仮称)キッズアカデミー・るの幼稚園の運営を担うことになりました。経営のスローガンは「楽道」。「楽しみながら、個性に合った道を切り拓く」という意味です。
この経営方針は、朝礼にも染みわたっています。朝礼では、仕事で大切な考え方がまとめられた冊子の読み合わせや感想の共有を行い、先生たちの仕事への姿勢の統一を図ります。園長と先生たちが同じ方向を見るのが目的です。都内のある幼稚園がこの朝礼のプログラムを取り入れたところ、園全体が活気と笑顔にあふれ良いサイクルが生まれたという事例があり、(仮称)キッズアカデミー・るの幼稚園でも行うことにしました。
「この朝礼を行うことで、先生の成長が促されるという効果もあります。教育理念を実践してみて、実際にどうだったかを朝礼で共有して、次の行動につなげます。実践と振り返りのサイクルを繰り返すことで、教育のプロフェッショナルへと近づけるでしょう」。
未経験で入職する先生に向けては、専門会社の講師による研修が用意されています。絵本の読み聞かせ方や体育の補助の仕方などをレクチャーしてもらえるので、未経験でも心配いりません。
「この仕事のやりがいは、子どもたちの成長を感じられること」と力を込めます。
「子どもたちの成長は凄まじいものがあります。段々と高い跳び箱を跳べるようになったり、できなかった逆立ちができるようになったり。子どもの一生懸命な姿を見ていると、『もっと伸ばしてあげたい』と思うようになるはずです」。
卒園した子どもたちが、小学生になってランドセルを背負って遊びに来るような、思い入れのある幼稚園を目指します。
ピアノの演奏や部屋の飾り付けはなし!働き方改革を実施

日によってばらつきがありますが、基本的な先生の一日のスケジュールは次の通りの予定です。
08時45分 出社・朝礼
09時00分 子どもたちを受け入れ
09時15分 朝の活動・園庭での自由遊び
09時45分 体育ローテーション
10時00分 午前の保育
12時00分 子どもたちと昼食
13時00分 午後の保育
14時00分 子どもたちの送り出し
14時30分 預かり保育・掃除・れんらくアプリ入力・休憩
17時45分 帰宅
リニューアルオープンに伴い、これまでの幼稚園には当たり前にあった業務を見つめ直しより本質的な教育を施せるように、働き方改革を実施します。例えば、親御さんたちとの連絡は基本的には「れんらくアプリ」を用いて、時短を図ります。また送迎バスを廃止予定で、これに伴い先生のバス同乗の業務を無くなります。親御さんたちに登降園時に園の近くまで車で乗り入れてもらい、子どもが降りるだけで登降園できる「ドライブスルー化」も検討しています。
さらに先生がピアノを弾く必要も、部屋を飾り付ける必要も、子どもたちの工作の下準備の必要もありません。ピアノは録音を、工作の下準備はドリルを代用します。リニューアルオープンに伴い以前の業務を見直し、先生たちには子どもたちの成長を促したり、支えたりすることの方に注力してほしいと言います。
「リニューアルオープンは運営方法を刷新する良い機会です。保護者会を廃止したり、体操ズボンを廃止して着替えの手間を省いたり、プールの授業は外部のプールで専門の講師に担当してもらったりと、さまざまなことを画策中です」。
参観日や運動会のようなイベントは平日に行う予定のため、休日出勤を無くすことを画策中です。休日は基本的にはカレンダー通りの予定です。
先生の自己実現も叶えていく

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先生には保育だけでなく、園児の募集や新しい先生の採用活動など園の運営にも関わってもらう予定です。園長と密なコミュニケーションを取りながら、教育方針に関わることにも意見をしてほしいと言います。
「本園は教育に力を入れているため、ぜひ先生たちの意見も聞かせていただきたいです。先生たちの意見も取り入れ、風通しの良い園を目指します」。
園長と先生との1on1の面談を定期的に行う予定です。面談では子どもたちや運営のことだけでなく、先生自身の将来のビジョンについても触れ、先生の自己実現も目指します。ライフステージの変化に伴う相談も気軽にしてほしいと言います。
「私は20年近く学習塾の塾長として子どもや親御さんたちの相談に乗ってきました。志望校への合格だけを目的にするのではなく、その先の『夢の実現』を見据えて伴走しています。塾経営で培った経験が、本園でも役立つと信じています。先生の『夢の実現』も叶えていきたいです。
今回はリニューアルオープンに伴う先生の募集のため、職場の人間関係も横並びのスタート。多くの人にとって入職しやすい環境と言えるのではないでしょうか。
ゼロから始める大変さはあるかと思いますが、職場も人間関係も自分たちでゼロから作っていく楽しさがあると思います。意見が言いやすい風通しの良い職場を目指していくので、一緒に作り上げてくれる方をお待ちしています」。