TAMA WORK 編集統括 若林勇貴の多摩エリア中小企業向け WEBマーケティング戦略と実行 #3

第2週の木曜日に発信

この会社の特徴

TAMA WORK 編集統括をしております若林勇貴と申します。

初回記事に続き、前回は「ウェブサイトの必要性と成功のコツ」をテーマにお届けしました。今回はさらに一歩進んで、ウェブサイトを新たに制作しようと考えている方、あるいは既存のサイトを成功へと導くために改善を図りたい方に向けて、ウェブサイト制作から運用までの全体像を、今回と次回の2回にわたり詳しく解説いたします。このプロセスをしっかり理解することで、Webサイト制作の成功に向けた具体的なステップを確実に踏めるようになるでしょう。
目次

WEBサイト制作〜運用までの全体像

Webサイトの制作から運用までのプロセスは、大きく分けて以下のステップに分かれます。

  1. 目的・ビジョンの決定
  2. 顧客ターゲットの設定
  3. サイト設計・デザイン
  4. コンテンツ計画
  5. 開発・テスト
  6. サイトのリリース・公開

この一連のプロセスを通じて、ビジネス目標を達成するためのWebサイトが完成し、運用されていくのです。それでは、各ステップの進め方やそのタイミングで検討すべき内容をみていきましょう。ウェブサイト制作に馴染みのない方にもイメージしていただきやすいように各ステップを「家づくり」に例えてみたいと思います。

1. 成功するWebサイトの第一歩:目的とビジョンを明確にしよう

中小企業にとって、Webサイトの制作を成功させるためには、まず「目的」と「ビジョン」を明確に定義することが非常に重要です。これは、家づくりにおいてコンセプトを決定するのに似ています。例えば、家族全員が快適に過ごせるリビングを中心にした家にするのか、趣味を楽しめるスペースを充実させるのか、目的に応じて家の設計が変わります。同様に、Webサイトも単なる情報発信のツールではなく、ビジネス成長のための戦略ツールとして機能させる必要があります。

特に採用活動を考慮する場合、Webサイトの目的に「優秀な人材の採用」を加えることが重要です。Webサイトを通じて自社の魅力を伝え、求職者に対して働きたいと思わせるようなビジョンを設定することで、採用活動の成功に繋がります。新規顧客の獲得、ブランド認知度の向上に加えて、採用面でも成果を出すWebサイトの構築を目指しましょう。

もし目的やビジョンが明確でないままにWebサイトを制作すると、結果的に曖昧で一貫性のないサイトが完成してしまう可能性があります。例えば、ターゲットユーザーに訴求するメッセージが不明確になり、訪問者がサイトで求める情報を見つけにくくなります。その結果、サイトの離脱率が高まり、コンバージョン率の低下につながる恐れがあります。また、デザインやコンテンツが目的に沿わないため、ブランドイメージの統一性が損なわれ、企業の信頼性や魅力が低下することも考えられます。

さらに、SEO対策においても、キーワードの選定やコンテンツの最適化が不十分となり、検索エンジンからの評価が低くなることで、検索結果での順位が下がる可能性があります。これにより、目標とするトラフィックが得られず、Webサイトがビジネスに貢献しない結果を招くことになります。

このように、Webサイトの制作・リニューアルにおいては、目的とビジョンの明確化が第一歩となります。

2. ターゲットユーザーを知る:Webサイト設計の土台を固める

Webサイトの目的とビジョンを明確にした後、次に重要なのが「顧客ターゲットの設定」と「顧客モチベーションの考察」です。これは、家づくりに置き換えると、”誰がその家に住むのか意識して設計を行う”プロセスに似ています。家族構成やライフスタイルによって、どんな間取りにするか、どのような設備を導入するかを決定するように、Webサイトでもターゲットユーザーを正確に定義することで、サイト全体のコンテンツやデザイン、マーケティング戦略がより効果的になります。

採用活動を目的とする場合、ターゲットユーザーには求職者が含まれます。この場合、求職者が知りたい情報や企業文化、働く環境を効果的に伝えるためのコンテンツやデザインが重要です。例えば、企業の価値観や従業員の声、職場の雰囲気を伝えることが、求職者にとって大きな魅力となります。ターゲット設定を正確に行い、求職者が求める情報を提供することで、効果的な採用活動が可能となります。

次に、ターゲットユーザーがWebサイトを訪れる動機、すなわち「顧客モチベーション」を考察します。顧客が求める情報を適切なタイミングで提供することができれば、サイトの訪問者が求める情報に簡単にアクセスできるようになり、満足度が向上します。例えば、製品の購入を検討している顧客は、価格や機能、レビューなどの具体的な情報を求めています。この場合、製品ページに詳細な説明やユーザーレビューを掲載し、信頼性を高めることが重要です。TAMA WORK を例にとると、求職者向けに求人情報を提供し、経営者向けに役立つ連載記事(この記事もその一つです)を掲載しています。

顧客モチベーションを理解し、それに応じたコンテンツと体験を提供することで、訪問者の満足度を高めることができ、結果としてビジネスへの貢献度を最大化できます。また、ターゲット設定と顧客モチベーションの考察はSEO対策にも影響を与え、適切なキーワードの選定やコンテンツ作成に役立ちます。これにより、検索エンジンでの表示順位が向上し、ターゲットユーザーにリーチする機会を増やすことができます。

3. ユーザー体験を最優先に:効果的なサイト設計とデザインの秘訣

Webサイト制作において、サイト設計とデザインは非常に重要なステップです。ここでの決定が、サイト全体のユーザー体験(UX)に大きく影響を与えます。このステップは、家づくりにおける「間取りプランのラフ案」と考えると分かりやすいでしょう。まず、サイト設計では、サイトの全体像を描き、ページの階層やナビゲーションを明確にします。この段階で、ユーザーがどのようにサイト内を移動し、情報を見つけるかを考慮し、シンプルで直感的な構造を設計することが求められます。
特に採用を意識する場合、求職者がサイトに訪れた際に、どこで求人情報を探せるか、企業の雰囲気を知るためのコンテンツにどうアクセスできるかなど、ユーザーの動線をしっかりと設計することが重要です。また、デザインフェーズでは、企業のブランドイメージだけでなく、働きやすさや企業文化が伝わるようなビジュアルを取り入れることが効果的です。

次に、ワイヤーフレームを作成します。これは、家づくりでいう「間取り図の詳細を設計する段階」に相当します。各ページのレイアウトやコンテンツの配置を視覚的に確認し、全体のバランスをチェックします。ワイヤーフレームは、デザインの方向性を決定するための青写真となり、デザイナーと開発者の間で共通の理解を持つために不可欠です。

続いてデザインフェーズに進みます。このフェーズは、家づくりでいう「壁紙の色や床材の選定」に似ています。ブランドイメージを反映させたビジュアルデザインを構築し、色彩、フォント、画像などを使用して、企業のブランド価値を効果的に伝えるデザインを作成します。また、レスポンシブデザインを採用し、スマートフォンやタブレットなど、様々なデバイスでの閲覧に対応させることも重要です。

さらに、ユーザーの使いやすさを考慮したデザインが求められます。訪問者が目的の情報に簡単にアクセスできるよう、シンプルで分かりやすいインターフェースを設計します。これにより、サイトの離脱率を減らし、訪問者の満足度を向上させることが可能です。

このように、サイト設計とデザインは、Webサイトの成功を左右する重要な要素であり、ユーザーにとって魅力的かつ使いやすいサイトを構築するために、慎重に進める必要があります。

5.まとめ

本記事では、ウェブサイトを新たに制作しようと考えている方、あるいは既存のサイトを成功へと導くために改善を図りたい方に向けて、ウェブサイト制作(「❶目的・ビジョンの決定」「❷顧客ターゲットの設定」「❸サイト設計・デザイン」)についてを詳しく解説しました。

次回の記事では、引き続きウェブサイト制作と運用(「❹コンテンツ計画」「❺開発・サイト」「❻サイトのリリース・公開」)について解説していきます。ぜひ、ご覧いただければと思います。


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