「採用定着士」高木厚博のせっかく採用したのに…を防ぐ!社員が定着する職場づくりのポイント #2

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<第2回>入社後のギャップをなくす!入社前フォローの重要性

TAMA WORKをご覧の皆さん、こんにちは。採用定着士/社会保険労務士の高木です。

「採用と定着で中小企業の発展を支援する」をミッションとして、多摩地域を中心とした中小企業のサポートをさせていただいております。

この記事では「せっかく採用したのに…を防ぐ!社員が定着する職場づくりのポイント」と題して、
「採用はできたが、すぐ辞めてしまう・・・」
「定着率を上げたいが、どうしたらよいかわからない・・・」
といった人材定着にお悩みを持つ中小企業経営者、人事担当者、管理職の皆さんに役立つ内容を連載でお届けします。

2回目の今回は「入社後のギャップをなくす!入社前フォローの重要性」についてお伝えします。


はじめに

「内定を出したのに、入社直前で辞退されてしまった…。」 

「せっかく入社したのに、すぐに『思っていたのと違う』と辞めてしまった…。」 

このようなケースは、多くの企業で起こっています。 その原因の一つが「入社前のフォロー不足」です。 内定から入社までの期間に適切なフォローを行わないと、内定者は不安や疑問を抱えたままになり、最悪の場合、内定辞退や早期離職につながります。内定者のフォローは新卒の新入社員のためのものと思われがちですが、中途採用者でも、大きな効果があります。 今回は、採用後のギャップをなくすための入社前フォローについて、具体的な方法を解説します。

なぜ入社前のフォローが重要なのか?

内定辞退を防ぐ

 内定後、入社までの期間に何もフォローがないと、内定者は「本当にこの会社でいいのか?」と迷い、就職活動を続けることがあります。  特に、複数の内定を得ている場合、他社と比較して「より魅力的な企業」に流れてしまう可能性が高くなります。事前の情報提供を行うことで、内定者とのつながりを強くし、入社意欲を高めることが重要です。

入社後のギャップを最小限にする

求人情報や面接時の説明だけでは伝えきれないことが多く、入社後に「思っていたのと違った」と感じることがあります。 例えば、業務内容、職場の雰囲気、上司・同僚との関係など、実際に働き始めて初めて気づくギャップが存在します。

スムーズなスタートを切れる

入社初日は誰でも緊張するものですが、事前に会社の雰囲気や業務内容がある程度わかっていれば、安心して仕事を始めることができます。また、上司や同僚との事前コミュニケーションがあると、人間関係の不安も軽減されます。

入社前フォローの具体的な方法

事前の情報共有を行う

内定者が 「この会社で働くイメージ」 を持てるよう、事前に必要な情報を共有することが重要です。

業務の具体的な説明

担当業務の詳細や期待される役割、1日の業務スケジュール例、社内ルールなど

職場の雰囲気を伝える

配属先メンバーの簡単なプロフィール、チームの働き方(リモートワークの有無、会議の 頻度など)、企業文化やビジョンなど

入社手続きや社内制度の説明

研修やOJTのスケジュール、服務規定、福利厚生制度など

これらの情報を入社前に文書や動画で提供しておくと、安心して入社日を迎えることができます。

上司・同僚との事前コミュニケーション

 新しい職場に入る際、「どんな人が働いているのか?」は大きな関心事です。入社前に配属先のメンバーとコミュニケーションを取る機会を作ることで、心理的なハードルを下げることができます。

【具体的な施策例】

  • 配属先の上司との面談(業務の進め方、期待される役割を共有)
  • 同僚とのランチ会や懇親会の開催

メンター制度の活用

特に異業種や異文化の企業から転職する場合は、企業文化の違いに戸惑うこともあります。   メンター(内定者をサポートする先輩社員)を選任し、入社前から相談できる相手を作ることで、内定者の不安を軽減し、定着率を高めることができます。

【メンターの役割】

  • 内定者の質問や不安に対応する
  • 入社前に会社の雰囲気やカルチャーを伝える
  • 仕事の進め方についてアドバイスを行う

メンター制度を活用することで、入社後に孤立するリスクを減らし、職場になじみやすくなる効果が期待できます。

入社前フォローの成功事例

事例① オンラインオリエンテーション

A社(IT企業)では、中途採用内定者向けに「オンラインオリエンテーション」を実施。 経営者からのメッセージ(会社のビジョンや内定者への期待など)や事業内容の説明、業務に関するQ&Aなどを行いました。

事例② 事前職場体験

B社(製造業)では、入社前に工場見学や職場体験を実施。先輩社員との交流会も行いました。

事例③ eラーニング

C社(コンサル業)ではロジカルシンキングや問題解決手法など業務に必要なスキルを習得するためのeラーニングによる研修を実施しました。

まとめ

入社前フォローは、定着率向上と早期戦力化のカギとなります。内定後に十分な情報を提供せず放置すると、内定辞退や早期離職のリスクが高まります。そのため、入社後の業務内容や職場の雰囲気を事前に伝え、ギャップを最小限に抑えることが重要です。

プロフィール

社労士事務所CRAFT 代表
採用定着士/特定社会保険労務士 高木 厚博(たかぎ あつひろ)
1974年大阪生まれ。私立清風高校、関西大学法学部卒業。大手外食企業にて、店舗管理等を経験。

退職後バイトをしながら試験勉強をし、社会保険労務士試験合格。地域最大級の社労士事務所に勤務。約15年勤務したのち2019年11月独立開業。顧問先企業の人事・労務の課題解決に取り組む一方、「採用と定着で中小企業の発展を支援する」をミッションに、採用支援、賃金制度・評価制度構築、「パワハラ予防研修」や「承認力向上研修」などの社内研修で中小企業の社員の定着・育成を支援している。

金融機関、商工会議所主催セミナーなど講演実績多数。パワハラ予防士。承認ファシリテーター。

著書「うちはいい会社です!と社員から言われる就業規則25のチェックポイント」(共著、泉文堂)。
NHK総合テレビ「おはよう日本」『103万の壁 企業の足かせ』出演。
好きな飲み物:よなよなエール 好きな食べ物:天下一品こってり

【連絡先】

〒206-0002 東京都多摩市一ノ宮1-26-7 ラミアール聖蹟508

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