デジタル化やネットワークが急激に進歩した昨今、印刷物のニーズは大きく変化しています。「お客様の価値創造」を理念に掲げ、一人ひとりの仕事が、お客様の価値を、さらには国栄の価値につながる推進力となります。2022年に新たな経営体制を迎えた国栄は、社員全体が1チームとなり共に飛躍する仲間を募集します。
企業情報:株式会社 国栄
事業概要:印刷業
住 所:東京都東久留米市八幡町3-6-22
代 表:森俊明
地域の信頼を得てきた印刷会社「国栄」

東久留米市内を走る所沢街道沿いに住宅街が広がるこの地に、印刷業の株式会社国栄が創業したのは1961年。かつて農地や酪農家が多かったのどかなエリアで、スーパーマーケットの折り込みチラシや官公庁ポスター、パンフレットや封筒など、私たちが目にする身近な印刷物を60年以上刷りつづけてきました。
鉄道系商業施設の広告チラシや、地域の人々に地域情報を届ける情報誌など、あなたもどこかで国栄の印刷物を手にしているかもしれません。
印刷業は、顧客が届けたい情報を汲み取りデザインに起こし、原稿作成や校正、紙の種類やコストなどを考えた提案、そして印刷の完成と納品まで、お客様のニーズを受け止め形にする、ものづくりの業界です。
国栄の印刷工場では、大きなロール紙に印刷するミニ輪転機で高速・大量印刷が可能なオフセット印刷と、少量で品質の良い印刷ができるオンデマンド印刷の両方を行える設備があります。
印刷機の稼働は即ち受注・納品の証であり、顧客の要望や納期にあわせ印刷機を動かす「印刷機オペレーター」は会社にとって欠かせない存在です。またお客様の様々な要望を形にする営業担当や、校正やスケジュール調整を担当するサポート業務も欠かせない仕事です。国栄では、印刷業務の安定操業と業務拡大を目指し社員増員を行います。
一人ひとりと対話することから始まった国栄の変革
株式会社 国栄では、20代の若手社員から50代・60代のベテランまで、約20名が働いています。勤務歴20年の宮津さんによると、以前は教育や研修などスキルアップの機会はなかったそう。現在、工程管理課の課長を務めている宮津さんは、社内を動き回り顔を合わせ、様々な調整や指示出しをする立場として活躍しています。「入社した20年前は、組織ではなく、放置状態でした。業務に必須のデザインソフトの操作も本を頼りに独学で習得したんですよ」と苦笑いしながら、孤軍奮闘していたエピソードを話してくれました。
「昔の体制は、みんなバラバラ。一人ひとり実力はありましたが、会社への愛はありませんでした」と振り返ります。属人的な仕事、方向性のない組織での仕事は社員にとって負担も大きかったことが伺えます。
「当時はそんな状態が当たり前で、おかしいって事に気づかなかった」と宮津さん。2022年、資本提携で社長に就任した、森俊明さんの就任がきっかけに気づいたといいます。長年膠着状態が続いていた社内の空気は大きく変わっていくことになります。
「社長は仕事の先輩」という距離感

40年間、営業畑で活躍し専務も務めたという森社長は、単身赴任で東久留米市にやってきました。親会社から来た新社長が次々と旧体制をひっくり返していく……そんなドラマのような展開を想像する人もいるかもしれませんが、森社長はその真逆でした。
「これまで培ってきた営業経験や組織運営のノウハウを“国栄に合う形”にできたら、きっと良くなる」と、社員の話を聞き一緒に考える、コミュニケーションをとりやすい環境づくりを第一に進めています。
森社長が着任して最初に行ったのが、個人面談でした。「トップダウンで押し付けるより、社員一人ひとりと話をしないと分からない」と、社員一人ひとりと言葉を交わすことから始めました。
「私自身も、上層部からのトップダウンでやってきた経験があり、強く厳しい環境でそれが良い場合もありました。でも社員一人ひとりと対話し意見を吸い上げてボトムアップでやっていく方が、働きやすい環境をつくりやすい」と話します。
仕事上での相談を受けることも多いそうで森社長は「民間企業や官公庁の仕事を数多く経験してきたので、そのノウハウは教えられる。どんな人に相談すれば良いか、またそのボール(依頼)の投げ方を教えることもあります」と話します。社員が相談すると、「こうしてみたら?」と気さくに提案するため、「社長は、仕事の先輩のような存在」と社員からも親しまれ信頼を寄せられています。
朝礼で顔を合わせるとお互いの状況が分かる
社内が変わったもう一つのポイントは「朝礼」です。以前は、朝礼はなく、始業時間に各々で業務を始めて夕方に各々退勤と、全く統制とれていなかったのだとか。特に、1階の工場、2階・3階の事務所のフロアで各自仕事をしていると、互いに顔を合わせない日が何日もあり、森社長はその状況に「連携してモノづくりをしているのに、顔を合わせないのはどうなんだ」と違和感を覚え、朝礼を行うことに。
朝礼では全員で声を出し、持ち回りで短めのスピーチを行います。繁忙期は早出の人もいますが、朝礼で顔を合わせていると互いの様子がわかります。以前よりスムーズに意思疎通を図れるようになりました。
感謝の気持ちを伝える社内ツール

「親会社が会社としてのノウハウを持っているんだから、それをここに合う形にしていけばいい」と森社長。その象徴が「ありがとうカード」という取組で、着任早々に始めました。
どんな些細なことでも感謝の気持ちを伝えられる「ありがとうカード」。感謝の気持ちを伝えたい相手にメッセージカードを贈ります。その方法は、カード1枚で100円を会社が支給するというもの。贈る人は何通でも書けますが、100円支給されるのは3枚分まで。受け取る人は5枚分まで100円を受け取ることができます。
お金がもらえる点も面白いのですが、意外にも「ありがとう」を贈る人が多いとのこと。「直接伝えるのは照れくさくいけど、これなら伝えやすい」「当たり前にあったありがたさに改めて気づかされた」という声も。
たとえば、工場から荷物を持って2階の事務所に上がるとき、ドアを開けて待っていてくれたり…。そんな些細な気遣いにも気づくようになります。これまで何気なく「ありがとう」と口にしていたとしても、言う側もそれほど気に留めていなかったのかもしれません。「ありがとうって、言われるのも嬉しいけど、言う側も良いです。いくらありがとうって言っても良いくらい」とありがとうの輪は広がっているようです。
社内の設備・環境整備はトップダウンで
新しい社内環境を、社員と話すことでつくってきた森社長ですが、これまでに唯一トップダウンで決めたことがありました。
それは、「休みをしっかりとる」こと。大きな印刷機械を扱う印刷機オペレーターは、注意力・判断力を要する仕事です。印刷の品質だけでなく、安全のために注意力や判断力が下がらないよう体調を整えるのも大切なこと。早めに仕事が終わる日は片付けや清掃を手早く切り上げて、早上がりするよう進言しました。「昔から慣例でやっていたことが、鶴の一声で変わり、それでも仕事は滞らなかった。社員たちも驚きました」と宮津さん。安全に働く、良い仕事をするためにしっかり休みをとることは、社員の生活も守る環境づくりにつながるのです。
また、業務インフラの整備も進め、様々なデータをインターネット上のクラウドを使い共有するためにパソコンを買い替え、営業車も複数台購入しました。「本当に古かったのでね、必要なことでした。おかげで着任1年目は大赤字になっちゃいました」と、森社長は苦笑い。しかし、もともと馬力もある社員たちの力で「2年目からはちゃんと黒字に戻った」と安堵の表情。働きやすい環境づくりで社員のモチベーションもあがっていきました。
「三方良し」同じベクトルを向いて働く
「印刷は、20世紀最大の発明と言われています。グーテンベルクが実用化した金属活字を使った活版印刷により聖書が広まったとされ、その印刷を仕事としていることに誇りを持っています。だからこそ消費されるだけでなく、価値を持った印刷物を創る。そのために提案できる営業、お客様を深掘りする仕事をしていくべきと考えています」と森社長は語ります。


国栄の経営理念として森社長が示したのは「製品、サービスを通してより生きがいのある価値観を探求しつつ、新しい創造を提案し社会に貢献できる仕事としてその使命を果たす」。いかなる局面においても、この理念が社員の指標となり、行動を導く心の拠り所として再定義した基盤になるものです。
また、挨拶や「ありがとう」など人として当たり前のことを大切にしていると語るように「団結」「挑戦」「主体性」「整頓」「感謝」を行動の指針としました。現在は社内が同じベクトルを向いて仕事できている実感があるとのこと。「これをやってみたい」「こうしたらどうだろう?」と話せる人と力を合わせて、お客様、社員、会社の「三方良し」となる仕事を目指していきます。
誇りを持って業務にあたる、会社全体が1チーム


「各自が得意な分野を入り口にしてそこから深掘りし、提案や信頼関係を作っていける」。そのため、現状より多い人員体制でお客様の要望に応えられる、全社が1チームとなるのが将来へのイメージです。
●印刷機オペレーター
印刷機の稼働は会社が元気な証拠でもあります。インクの色や紙の特徴に合わせて機械を操作し、最終的にはオペレーターの目視・判断に委ねられることも多い、とても重要な仕事です。ミスなく安全に印刷するために作業着や作業用安全靴を貸与。工場内で工程管理にあたる野田さんは、「印刷業務では、はじめに安全教育をしっかり行います。印刷機の操作やコツは機械により違うのでじっくりと教えます」とのこと。複数人で機械を操るため、確認作業や声掛けなど、コミュニケーションも大切にしています。
●営業課
現在は既存のお客様から多く引き合いがあり忙しい営業課。新たなアイデアや価値が生まれる営業をしたい!顧客の魅力を知り、より多くの人に届けたい、活用してほしいと思う仲間と一緒に働きたいです。
●営業サポート課
校正と営業のスケジュール調整を行っています。知識と経験が必要な業務ですが、基礎からしっかり教えます。営業課が忙しくなって、サポート課も並行して忙しくなり、自分たちのスケジュール管理も気を引き締めています。チーム内で声を掛け合い協力して仕事しています。

