昭島で宅地造成や道路舗装の工事を手がける瑛功建設 株式会社。代表は業界歴40年以上の木村岳司さん、現場は中堅どころの柏谷航さんが専務として取り仕切っています。受注増により、人員を募集中。業界水準の底上げを実行する月給保証や安心して働ける環境づくり、充実した福利厚生にも注目です。
企業情報:瑛功建設 株式会社
事業概要:宅地造成・道路舗装・上下水道工事
住 所:昭島市
代 表:木村 岳司
宅地造成・道路舗装・上下水道工事で多摩地域のインフラを支える
空き地に工事車両がやって来て、地面が平らにされて、道路ができ、みるみるうちに家が建ち、住宅街ができ、新しい住民が暮らし始める…。そんな光景を近所で目にしたことはありませんか? 今回ご紹介する瑛功建設は、そんなシーンで活躍する街のインフラを支える会社です。
取引先は大手ハウスメーカー・不動産業・自治体など。多摩エリアを中心に自社から車でだいたい1時間程度の範囲内の現場で宅地造成・道路舗装・上下水道工事を行っています。
代表を務める木村さんは、2021年に瑛功建設の前身である昭和設備工業から会社を譲り受け社名変更、63歳にして一から出発したのだそうです。
木村社長が瑛功建設を立ち上げる際、社長の片腕として付いてきてくれた社員が、現専務の柏谷航さんです。木村社長に付いて来たのは仕事に対する意識の高さ、お客様との付き合い、従業員に対する想いなど「共感する部分が多かったから」とのこと。
現職では、本業のかたわら職場環境を整えるべく様々な施策を講じてきました。
現場を取り仕切る柏谷さんに、入社後の教育体制・仕事の面白み・福利厚生などを伺いました。
作業の基本はスコップ掘りから! 一から十まで教える
建設業界というと、新人でもとにかく現場に放り込まれ先輩たちから厳しく指導を受けるイメージがあるかも知れませんが、瑛功建設に新しく入社した方はどのような働き方になるのでしょうか?
柏谷さんによると「新人さんにいきなり現場作業を任せるようなことはまずありません」とのこと。はじめは作業に入ることなく、現場を見ることに徹してもらうそうです。
「いきなり現場で何かやれっていうんじゃなくて、まず、現場は危ないものという認識を持ってもらうために、はじめの1週間くらいは作業しなくていい、と。現場の様子を見て慣れてもらうところから始めます。この仕事、やったことない人には何が危ないかがわからないからです。
ものごとを一から十まで教えますよ。もちろん1週間ですぐに慣れるわけではないですけど、その後徐々に作業をやっていこうか、って。昔と違って、新しいスタッフには事細かに教えながら、伸ばしていきます」。
建設現場には重機や固い工具など扱い次第では命の危険に関わるものが多く存在します。しかしながら、新しくこの仕事に携わる人にとって現場の何が危ないのか分からないことも……。瑛功建設では現場で働くスタッフが危険な目に遭わないように手間と時間をかけて教育する体制を整えています。新人教育に限らず、社内では月一回の安全会議を行いヒヤリハットを共有する機会を設けています。
柏谷さんがそのような環境を整える理由は、今や建設業も「見て盗め」の時代ではないと感じているから。
時の流れとともに働く人の意識・環境は変化しています。柏谷さんには「建設業界も変わらなければ」との思いがあり、前述したように木村社長のもとで社員教育にも力を入れているのです。
そして、現場を「見る」期間を経て「作業」の段階に進んでから最初に学ぶのは「スコップ」の扱い方です。
「基本はスコップなんですよね、穴を掘るにしても、道路の石をならすにしても。はじめにスコップの使い方を覚えてもらいます」。
コツは手の力だけで掘らないこと。続きは入社後、現場の皆さんから教えてもらいましょう!
「片づけ」までが仕事 現場の安全を第一に考え1日をスケジュール
瑛功建設で携わる案件の工期は1カ月半~3カ月。3~8人程度でチームを作り施工していきます。一日をどのようなスケジュールで過ごすことになるのでしょうか。
まず、オフィス近くの資材置き場に集まり、複数人でダンプなどに乗り合わせ、現場に向かいます。現場では朝礼を行い、おおむね8~9時には作業を開始します。
-1日のスケジュール(例)-
08:30 朝礼
09:00 作業
10:30 休憩(15分)
12:00 昼食(60分)
13:00 作業
15:00 休憩(15分)
16:30 片づけ
昼休憩以外に午前と午後に15分ほどの小休憩を設けています。その時間に先輩や周りのスタッフとコミュニケーションを取ったり、作業中に分からなかったことを聞くことができます。もちろん「ちょっと一服」とブレイクタイムにするのもOKです。
昼食はお弁当を持ってくる人や近所のコンビニで買う人など様々です。柏谷さんによると「ラーメンが好きなので現場の近くの美味しいお店を調べて食べに行くこともあります」とのことです。
現場の安全を第一に夕方4時半には片づけに入ります。これはなるべく明るいうちに片づけを行うため。現場に置かれた工具や資材に通りがかりの歩行者がつまづいてしまうようなことがあったら一大事! そのようなことがないように、片づけまで徹底して行うことも現場の仕事なのです。
片づけを終え、だいたい5時位には現場を上がります。
車で走って快適、目で見てキレイ
柏谷さんは前職から数えて業界15年のベテランです。そんな柏谷さんが考えるこの仕事の面白みや難しさはどんなことなのでしょうか?
「自己満足かも知れませんが、車で走ってみて段差を感じない道路ができたときはうれしいですね。だから人の仕事も気になるんですよ、この道イマイチだなって思うこともある。あとは水溜りですよね。道路に水たまりができるのは上手く勾配が取れていないということなので。道路って真ん中が一番高くなるかまぼこ型になっているんです。でも目に見えて急にするわけじゃなく、勾配1%~1.5%、1mで1cmっていうような体感では分からないレベルのものです」。
道路は、実際に出来上がったものを手がけた本人たちも使うことがあります。「ここは自分が携わった道路」そう言えるものが少しずつ増えていくのもインフラを支える仕事の醍醐味なのではないでしょうか。
また、柏谷さんによると道路舗装は扱う材料の特殊性により「時間との勝負」といった側面もあるそうです。それがアスファルトの温度です。
「舗装屋さんって土木の中でも割と特殊な業種なんです。アスファルト舗装で使う材料は季節によって扱いが変わります。工場から160~170度ぐらいで出荷されてきたものを使って施工するのですがアスファルトは温度が冷めて固まるので熱いうちにローラーなどで「締固め(しめかため)」しなければなりません。仕上げはガスバーナーを使いますが基本的には温度が下がっちゃうとダメなんでアスファルトが冷める前に作業を終わらせなきゃいけない。時間との勝負ですね」。
瑛功建設では、私たち市民が道路を問題なく使うことができるよう日夜業務に励んでいます。柏谷さんによると見た目にもこだわりキレイな道路を作るよう心掛けているそう。
「うちが作った道路は元請けの建設屋さんや不動産屋さんの商品の一部になるわけで、周りを汚してないかとか、キレイにできているかとか、ものすごく気を遣うんですが、いいものができたときはうれしいですね。やっぱり、自分が家買う立場になったときに前の道路がキレイじゃなかったらイヤじゃないですか。だから、表に出るものは特に気にしますね」。
道路には職人さんたちのこだわりが詰まっているのです。
業界水準を底上げする充実した福利厚生にも注目
2021年より社名を変更し木村さんが代表となり柏谷さんとともに瑛功建設を築き上げて以来、仕事の引き合いは増えるいっぽうです。売り上げは想定を大きく越えており、業績はうなぎ上りです。
当初数人だったスタッフも増え20代から60代まで幅広い年齢層となっています。業界未経験の転職組もおり、パチンコ店・運送業・自衛隊・ゴミ収集と前職の業界は様々です。
同業他社からの転職者もいます。本人のやる気と経験があれば作業スタッフから現場管理にステップアップできるよう資格取得支援制度という枠組みで社としてもサポ―トします。現在では50代の社員が現場管理へのステップアップをチャレンジしているそうです。資格・免許の取得には会社が全額費用を負担します。
本人の希望を重視し、年2回行われる面談の中で決めていきます。
現在の職場環境について柏谷さんは、「忙しくなったが木村社長をはじめとし志の高い仲間と業務に取り組んでおり、やりがいがある」と感じているのだそう。
まさに瑛功建設は、いま伸びている会社。未経験・経験者問わず、スタッフを募集中なのです。
スタッフに安心して長く働き続けてほしい、との思いから様々な施策を実行しています。
募集要項を見ると前述した「資格取得費負担」だけでなく「月給保証」「子ども手当」といった文字が並び、社員に対し手厚い待遇を用意しているのが分かります。
月給保証とは、天候などで工事が中止になっても一定額の月給は保証する、というものです。
仕事で使う道具、制服、安全靴などはすべて会社負担です。
月給保証や消耗品の会社負担は、業界内では会社によって対応にばらつきがあるもの。瑛功建設では自らが業界水準の底上げを担えれば、と考え施策を行っています。
「この仕事は大変なことも多いから、社員の待遇を良くしてあげたい」。
これも、瑛功建設で木村さんと柏谷さんが叶えたかったことの一つです。
チームで仕事をする現場なのでスタッフどうしのコミュニケーションも大事です。定期的に懇親会を行いお互いの人柄を知ることができる機会を設けています。近々でも、スタッフみんなで食事会を行う予定があり、インドネシアからの技能実習生に美味しいお肉を食べてもらおう! と焼肉屋さんを検討中なのだとか。
業界水準を越える安定した環境で多摩エリアのインフラを支える仕事をする。それができるのは信頼と実績を確固たるものにした瑛功建設ならではでしょう。